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【医師監修】喉の痛み、とにかく早く和らげたい!症状別セルフケアで風邪やストレスに負けない力をつけよう

風邪薬・解熱鎮痛剤COLD MEDICINE
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2025/02/12

喉の痛みを早めに緩和するには、効果的なセルフケア方法を知って実践するのが大切です。痛みの原因には、風邪、声の出しすぎなどがあり、声枯れ・痰といった症状を引き起こします。軽い症状であればまずは市販薬を服用したり、炎症を抑える食べ物や飲み物を取り入れたりして、症状を和らげましょう。手洗い・うがいの徹底や睡眠時間の確保といった、生活習慣の見直しも大切です。なかなか改善しないときは自己判断せず、医療機関を受診してください。

  • 成田

    監修医師成田 亜希子

    2011年医師免許取得。初期臨床研修を経て総合診療医として幅広い分野の治療に携わる。
    臨床医として勤務しながら、行政機関での勤務経験もあり地域の健康課題にアプローチした健康寿命延伸、感染症対策などの医療行政にも携わってきた。 国立保健医療科学院、結核研究所での研鑽も積む。 現在、医療法人ウェルパートナー主任医師。

 

喉の痛みの原因とメカニズム

喉の痛みの原因には、乾燥や感染、アレルギー、喉の使いすぎなどが挙げられます。また、飲酒や喫煙といった生活習慣が原因になるケースも。症状を早めに緩和するために、まず自分の症状がどの原因によるかを見極めましょう。

乾燥

喉の痛みは、乾燥によって引き起こされるケースが少なくありません。喉の粘膜には線毛と呼ばれる細かい毛があり、粘液とともに異物を体外へ排出する役割を担っています。しかし、乾燥した空気を吸い込むと線毛が水分不足になり、異物を排出する機能が低下して喉に炎症が起こりやすくなるのです。湿度が下がりやすい冬場だけでなく、夏場のエアコンが効いた室内でも乾燥しやすくなります。

感染(風邪)

ウイルスや細菌の感染が起こると、喉に炎症が起きて痛みにつながります。
感染による喉の痛みの場合は、咳・痰・くしゃみ・発熱といったほかの症状を伴うケースも少なくありません。

アレルギー

アレルギー症状によって鼻水・鼻詰まりが続くと、口呼吸が増えて喉の乾燥するために痛みを生じる場合があります。通常、鼻呼吸では線毛が異物の侵入をある程度抑えますが、口呼吸では乾燥によって線毛の機能が低下するため異物が喉に侵入しやすくなって炎症を引き起こすケースがあります。

喉の使いすぎ

喉の使いすぎも、痛みを引き起こす原因の一つです。声帯に過度の負担がかかるほど声を出してしまうと、声帯の粘膜に炎症が起き、痛みを生じるケースがあります。
カラオケで歌ったり、スポーツ観戦やライブ会場で声援を送ったりする際は気をつけましょう。プレゼンテーションや友人との飲み会など、長時間話し続けるのも喉の使いすぎにつながります。

飲酒・喫煙

アルコールやタバコは喉の粘膜を刺激し、炎症を引き起こす原因となります。とくにアルコールには利尿作用があって体内の水分が失われやすくなるため喉の粘膜が乾燥しやすい状態に。飲酒した翌日に、声がかすれるほど乾燥するケースもあります。
また、タバコの煙に含まれるニコチンやタールといった有害物質も、喉に悪影響を与える要因です。炎症を引き起こすだけでなく、肺や気管にまで影響を与えて咳や痰も出やすくなります。

 

タイプ別の喉の痛みと対処法

喉の痛みにはさまざまなタイプがあり、症状に応じた適切な対処が必要です。乾燥による痛みには保湿や加湿を心がけ、声枯れには発声を控えめにするのを意識して生活しましょう。咳や痰を伴うときは薬の服用がおすすめです。症状に合わせた対策を選び、症状の悪化を防ぎましょう。

乾燥による痛み:喉の保湿、部屋の加湿をする

喉の乾燥は、イガイガとした痛みを引き起こす原因となります。とくに就寝中は、口呼吸によって乾燥した空気を取り込みがちです。また、エアコンを使用している環境では湿度が低下しやすいため、知らず知らずのうちに喉の粘膜が乾いてしまいます。
乾燥による喉の痛みには、こまめな水分補給と部屋の加湿が効果的です。痛みを和らげるために試してみましょう。

こまめに水分補給する

喉の痛みを和らげるために、こまめな水分補給で喉を潤しましょう。喉が乾燥すると、体内に侵入したウイルスや細菌が侵入しやすくなり、炎症を引き起こす可能性が高まります。
水分補給をする際は、水やノンカフェインのお茶がおすすめです。アルコールやカフェインを含む飲料は粘膜を刺激し、利尿作用によってさらなる粘膜の乾燥を招く可能性があるため避けましょう。

室内の湿度を40~70%に保つ

室内の適切な湿度管理は、喉の痛みを予防し、症状を和らげる効果的な方法です。厚生労働省では、ウイルス感染対策として、室内湿度を50~60%に維持するのが望ましいとしています。
室内の湿度を高めるには、加湿器の使用が有効です。水蒸気にエアコンの風があたるように加湿器を配置すると加湿効果が弱まる場合があるため、できるだけ風が当たらない室内の中央部で空気の流れがよい位置の設置しましょう。加湿器がないときは、濡れタオルを干したり、入浴後に浴室のドアを開けたりするとよいでしょう。ただし、カビの原因となる結露の発生には注意してください。

声枯れを伴う痛み:できるだけ発声を控える

声枯れとともに喉の痛みがある場合は、喉に炎症が起きている可能性が高いでしょう。炎症が起きている状態で声を出し続けると、症状が悪化するおそれがあります。早めに症状を落ち着かせるには、できるだけ発声を控えるのが大切です。やむを得ず声を使う必要があるときは、水分補給を心がけ、喉を乾燥させないようにしましょう。

咳や痰を伴う痛み:市販の総合感冒薬などを服用する

咳・痰を伴う喉の痛みには、症状に合わせた咳止めや去痰成分を含んだ総合感冒薬の服用が有効です。本来、咳や痰は体内に入った異物を外に排出しようとする防御反応ですが、症状が続くと睡眠が妨げられ、十分な休息が取れなくなります。日常生活に支障をきたすときは、症状緩和のために薬を服用しましょう。
風邪薬を選ぶ際は、以下の成分を含む市販薬を選んでみてください。

<咳や痰に効く成分>
 

喉の痛みをできるだけ早く緩和する方法

喉の痛みをできるだけ早く緩和するには、市販薬の服用や冷却、ツボ押しといった方法があります。症状や原因に応じて、適切な方法を選びましょう。複数の対処法を組み合わせると、より早く症状が緩和される可能性があります。

喉の痛みに効果的な市販薬を服用する

喉の痛みを早めに和らげたいなら、市販薬の服用が有効です。ドラッグストアで購入できる医薬品・医薬部外品には、痛みを抑える成分や炎症を鎮める成分が含まれています。症状や使用感に応じて、のど飴やうがい薬など、適切な商品を選びましょう。

のど飴・トローチ

喉を潤して痛みを和らげたいときは、のど飴やトローチを使用するとよいでしょう。医薬品や医薬部外品ならば、喉の炎症や咳・痰を抑える成分を含む商品もあります。使用する際はかみ砕かず、口の中でゆっくりと溶かすように心がけましょう。

うがい薬・スプレー

うがい薬やスプレーは、ウイルスや細菌を殺菌・消毒する効果が期待できます。また、抗炎症作用成分を配合した商品もあるので、目的に合わせて選ぶとよいでしょう。

<殺菌や抗炎症作用がある成分>

炎症が起きているときは喉を冷やす

喉に炎症が起こり、腫れを伴う痛みを感じるときは、喉を冷やすと症状が一時的に和らぐ可能性があります。冷たい飲み物を飲んだり、アイスやゼリーといった喉越しのよい食べ物を食べたりするとよいでしょう。
ただし、冷たい飲食物の摂り過ぎは粘膜の血流を悪化させ、治りが遅くなる原因になる可能性もあります。摂りすぎには注意しましょう。

首や手のツボを押す

東洋医学では、ツボを刺激すると体の不調を改善できる効果が期待できると考えられています。首や手には喉の痛みに効果的なツボがあるので、ぜひ試してみてください。

天突(てんとつ)

天突は、左右の鎖骨の間にあるくぼんだ部分です。ヒリヒリとした喉の痛みを感じるときや、咳が出るときに押してみましょう。人差し指をくぼみに当て、円を描くようにマッサージするととうまく刺激できます。

人迎(じんげい)

人迎は、喉仏から左右に指2本分外側の、脈が感じられる部分にあるツボです。喉の痛みや腫れの緩和に効果が期待できます。呼吸を整えながら、ゆっくりと刺激を加えましょう。

水突(すいとつ)

水突は、人迎からさらに指2本分下にあるツボです。水突を刺激すると、喉の痛みや息苦しさ、ガラガラ声といった症状を和らげる効果が期待できます。痛みを感じない程度のやさしい力で、揉むように刺激しましょう。

天鼎(てんてい)

天鼎は、耳の後ろにある骨から鎖骨にかけて伸びている筋肉の、鎖骨付近にあるツボです。扁桃腺の腫れや息苦しさを緩和したいときに押すとよいでしょう。指の腹を使って、やさしく円を描くように刺激するのがコツです。

合谷(ごうこく)

合谷は、親指と人差し指の骨が交わるくぼみにあるツボです。「万能のツボ」と呼ばれており、喉の痛み・頭痛・肩こり・ストレス緩和など、さまざまな症状に効果が期待できます。親指で息を吐きながら5秒間押し、吸いながら5秒間かけて離すのを数回繰り返しましょう。痛みを感じない程度でやや強めに押すのがポイントです。

 

喉の痛みに効果的な食べ物・飲み物

【医師監修】喉の痛み、とにかく早く和らげたい!

喉にやさしい食べ物や飲み物には、はちみつや大根・緑茶・紅茶などがあります。喉の痛みがつらいときはぜひ活用してみましょう。複数の食材を組み合わせたレシピも必見です。

おすすめの食べ物

喉にやさしい食材には、はちみつやマヌカハニー、大根・生姜・梅干しがあります。積極的に取り入れ、喉をいたわりましょう。

はちみつ・マヌカハニー

はちみつには適度な粘性があり、粘膜を覆うことで喉の乾燥を防ぎます。喉の痛みや咳がつらいときに舐めるとよいでしょう。
中でもおすすめなのは、マヌカハニーです。「メチルグリオキサール」や「グルコン酸」を含んでおり、独特の風味と濃厚な味わいがあります。高い栄養価を有するので、体力が低下しているときの栄養補給にもよいでしょう。
ただし、はちみつ・マヌカハニーにはボツリヌス菌が含まれています。1歳未満の赤ちゃんは乳児ボツリヌス症を引き起こす可能性があるため、与えないように注意してください。

大根

大根はすりおろしたり切ったりすると「イソチオシアネート」と呼ばれる辛み成分が作られます。大根おろしにして食べるとよいでしょう。

生姜

生姜には「ジンゲロール」という成分が含まれており、血行を促進して体を温めるはたらきが期待できます。
また、ジンゲロールは、加熱すると「ショウガオール」に変化して体を温める効果がさらに高くなると考えられています。調理した生姜を食べると、体の内側がポカポカと温まるのを感じるでしょう。

梅干し

梅干しには、酸味のもととなるクエン酸が含まれています。クエン酸は唾液の分泌を促すので、喉の乾燥を防げるでしょう。また唾液には、細菌の繁殖を防いだり、粘膜を保護したりするはたらきもあります。

おすすめの飲み物

喉にやさしい飲み物の一つがお茶です。緑茶や紅茶、ハーブティーなどさまざまな種類があります。好みに合わせて選び、毎日の生活に取り入れてみましょう

緑茶

緑茶には、ポリフェノールの一種である「カテキン」が含まれています。カテキンは、緑茶特有の渋みや風味を生み出す成分です。
緑茶は飲むだけでなく、うがいに使うのも効果的。少し濃いめに入れた緑茶を、常温まで冷ましてから使うとよいでしょう。

紅茶

紅茶には、カテキンだけでなく「テアフラビン」も含まれています。テアフラビンは、紅茶特有の赤色を生み出すポリフェノールの一種で、紅茶の豊かな色味や風味を引き立てています。
緑茶同様、うがいに使用すると効果的です。濃度は、普段飲んでいる1/4~1/5ほどでも十分なうがい効果できるとされています。

ハーブティー

ハーブティーの中にも、喉の痛みに効果的な種類があります。たとえば、ジャーマンカモミールは穏やかな味わいが特徴で、リラックスしたいときにぴったり。また、エルダーフラワーはさわやかな香りで、気分をリフレッシュさせてくれます。
どちらもノンカフェインでリラックス効果があるため、就寝前に飲むのがおすすめです。温かいハーブティーを飲んで心身ともにリラックスし、喉を休めましょう。

おすすめのレシピ

複数の食材を組み合わせたレシピなら、より効果的に喉の痛みを和らげられるでしょう。具体的な作り方を紹介するので、ぜひ作ってみてください。

はちみつ大根

はちみつ大根は、切った大根をはちみつに漬けるだけで簡単に作れます。作る量は、3日程度で食べきれるくらいを目安にしてください。できたシロップは、ヨーグルトなどにかけて食べるとよいでしょう。

<はちみつ大根の作り方>


  • ① 大根を千切りやいちょう切りにして、清潔な保存容器へ移す
  • ② 大根が隠れるまで、はちみつを注ぎ入れる
  • ③ 冷蔵庫で約3時間ほど置いて、大根の水分とはちみつが馴染むのを待つ
  • ④ はちみつがシロップ状になったら完成
  • ⑤ 大根を取り出し、シロップを活用する(大根はそのまま食べてもOK)


はちみつ生姜レモンティー

はちみつ生姜レモンティーは、本記事で紹介した食材を4つも使用した飲み物です。レモンにはビタミンCやクエン酸が含まれているため、抗酸化作用も期待できるでしょう。

<はちみつ生姜レモンティーの作り方>


  • ① コップに紅茶のティーバッグを入れ、熱湯を注いで2~3分蒸らす
  • ② レモンスライス1枚と、はちみつ・練り生姜を適量入れる
  • ③ 軽くかき混ぜる
 

喉の痛みを長引かせないためのケア

喉の痛みを長引かせないためには、日頃のケアが大切です。日常生活でできる予防策を実践し、喉の健康を守りましょう。また、風邪をひいたときは、症状に合わせた適切な風邪薬を選んでみてください。

日常生活でできるケア

喉の痛みを予防し、できるだけ早く症状を緩和するには、毎日の習慣が大切です。手洗いやうがい、マスクの着用といった基本的な予防策に加え、十分な睡眠時間の確保や栄養バランスのよい食事を心がけると、体の抵抗力を高められます。

手洗い・うがいをする

手洗いとうがいは、喉の痛みを防ぐ大切な習慣です。外から帰ってきたらすぐに行い、手や口の菌を取り除きましょう。

マスクを着用する

マスクの着用は、ウイルス飛沫の吸い込み予防に効果的です。自分の息で口周りの湿度が高まるため、喉の乾燥も防げます。
マスクは一般的に売られている不織布マスクで問題ありませんが、より潤い効果をプラスしたいときは、濡れマスクがおすすめです。コンビニで購入できるので、乾燥が気になるときに活用してみましょう。

十分な睡眠時間を確保する

喉の痛みを早めに緩和するには、十分な睡眠時間を確保して免疫力の低下を防ぐのが大切です。大人の場合、7~8時間前後の睡眠が理想とされています。
快適な睡眠のためには、生活習慣の工夫が必要です。朝は日光を浴びて体内時計を整え、夜はスマートフォンの利用を控えめにすると、寝付きがよくなります。
また、寝室の環境作りも重要なポイントです。冬場はエアコンの使用で乾燥しやすいため、加湿器を使って適度な湿度を保ちましょう。

栄養バランスのよい食事を心がける

果物や野菜、魚・肉をバランスよく摂り、免疫力を高めましょう。とくにビタミン類は、体の免疫力を高めるのに欠かせない栄養素です。炭水化物ばかりの偏った食事は避け、さまざまな種類の食材を取り入れてみてください。

<免疫力を高める栄養素>

風邪をひいたときのケア

風邪をひいたときは、長引かないように早めの対処が重要です。症状が現れたら無理をせず、安静にしましょう。市販の風邪薬を服用するのも一つの方法です。
風邪薬は、症状に合わせて選びましょう。喉の痛みだけでなく熱もあるときは総合感冒薬、咳が出るときは鎮咳成分が入った薬が効果的です。
また、服用する際は必ず用法・用量を守りましょう。決められた量以上に服用しても効果は高まらず、むしろ副作用のリスクが増える可能性があります。

 
喉の痛みが改善せず長引くときは病院へ

市販薬を服用しても改善しないときや、症状が長引くときは病院へ行きましょう。とくに、39度以上の高熱が続く、喉が痛く食事や水分を摂るのもつらい、呼吸が苦しいといった症状がある場合は、早めの受診をおすすめします。痰に血が混じったり、膿が出たりするときも注意が必要です。
受診する際は、耳鼻咽喉科や内科が適しています。医師による適切な検査と診断を受けて、症状に合った治療をしてもらいましょう。

 
監修医師からのアドバイス

喉の痛みは日常的によく起こる症状の一つです。しかし、喉の痛みの原因は多岐に渡るため、正しい対策や対処をしないまま症状が悪化してしまうケースも少なくありません。
軽度な喉の痛みであれば今回ご紹介したような生活習慣の改善、喉によいとされる食べ物や飲み物、市販薬などを用いたセルフケアで改善していくのが一般的です。
一方、セルフケアを続けても症状が改善しない場合は、何らかのアレルギーや慢性的な病気などが原因となっている可能性もあります。軽く考えず、症状が悪化する前に医療機関を受診しましょう。

また、市販薬はそれぞれの症状に合ったものを選ぶのがポイントです。喉の痛み以外の症状や喉の痛み方、考えられる原因によって選ぶべき市販薬のタイプが異なります。
どの市販薬が適しているか分からない場合は薬剤師や登録販売者などに相談しましょう。