管理栄養士ライター広田千尋
病院、保育園、保健センターなどで13年間勤務。生活習慣病の方への栄養相談や、高齢者への栄養サポート、また赤ちゃんや子どもの食事相談など、幅広い年代の栄養サポートに携わる。現在は経験を活かし、フリーランスとして活動中。わかりやすく実践しやすいコラム執筆や、身近な材料で簡単に作れるレシピ作成を得意としている。
オートミールを使ったお菓子レシピ、ザクザク食感が楽しい「オートミールとナッツのクッキー」を紹介します。米粉、豆乳を合わせて、グルテンフリー食材と、植物性食品のみで仕上げました。ザクザク食感を作るには、ロールドオーツタイプのオートミールを使うのがポイント。体にやさしい「健康おやつ」なのに、おいしく楽しめるのがうれしいですね。飲み物と一緒に食べれば、お腹も大満足です。
今回はオートミールの中でも「ロールドオーツ」タイプを使ったクッキーを紹介します。ロールドオーツは粒感が残りやすいタイプなので、焼き上げるとザクザクとした楽しい食感に。香ばしく焼き上がるため、オートミールの風味や粘り気が苦手な方でも、取り入れやすいレシピです。
ロールドオーツかどうかは、パッケージを確認して「ロールドオーツ」または「ご飯のように食べられる」などと書かれているか、チェックしてみてください。
オートミールは水分を含むと膨らんでくれるため、温かい飲み物と一緒に食べるのがおすすめです。満足感があるので、食べすぎ防止にも大活躍。小腹が空いたときやホッとひと息つきたいティータイムにいかがでしょうか。
焼く前は生地がポロポロとしていますが、焼いて冷ますと固まりますので、安心してくださいね。
・オートミール(ロールドオーツ) 50g
・ミックスナッツ(素焼き・食塩不使用) 25g
・米粉 15g
・砂糖 15g
・豆乳(調製・無調整どちらでも可) 大さじ1
・植物油(サラダ油・米油など) 大さじ1
今回使用しているのは、健康づくりや美容にもうれしい効果が期待できる食材ばかり。魅力や取り入れ方を見てみましょう。
ミックスナッツによく使われる、くるみ・アーモンド・マカダミアナッツ・カシューナッツは、いずれも食物繊維が豊富です。また、くるみにはオメガ3系脂肪酸、アーモンドにはビタミンE、カシューナッツには鉄がたっぷりと含まれ、ナッツごとに異なる特徴を持っています。
ミックスナッツならいろいろな種類のナッツを食べられるため、健康づくりや美容をサポートしてくれるでしょう。スイーツレシピに使う以外にも、そのまま手軽に食べられる点が魅力です。
ただし、ナッツ類はカロリーが高めのため要注意。間食として食べる場合は1日の間食の目安である200kcal以内に収まるよう、1日あたり25g程度を目安にしましょう。
近年、グルテンフリーとして注目を集めている米粉。小麦粉はグルテンを含むため弾力やコシのある仕上がりになりますが、米粉はグルテンを含まないためサクッ、モチッとした食感に。あっさりとした味わいにしてくれます。
米粉はダマになりづらく、スイーツ作りに使う際に粉をふるわなくてよいのもうれしいポイント。今回のようなクッキーや、パンケーキ、蒸しパンなど、さまざまなスイーツ作りに使えます。
最近話題を集めている「植物性ミルク」の中でも、もっとも馴染みのある豆乳。「畑の肉」といわれる大豆から作られ、鉄やイソフラボンといった、女性にうれしい栄養素や成分が含まれています。また糖質が控えめなので、糖質の摂取量を抑えたい方にぴったりです。
牛乳に比べるとあっさりとした味わいで、そのまま飲むだけでなく、コーヒーや紅茶などで割って飲むのもおすすめ。また健康食材であるオートミールとの相性も良く、健康づくりを後押ししてくれます。
オートミールは「主食」のイメージがあるかもしれませんが、間食として食べるのもおすすめです。水分をたっぷり吸収するオートミールは、食べごたえがあって満足感も十分。食べすぎ防止が期待できるため、摂取カロリーを抑えたい方によいでしょう。
牛乳や豆乳をかけて、はちみつ、メープルシロップを合わせてシリアルとして。インスタントスープに混ぜ入れて簡単なリゾット、雑炊に。また今回のような手作りスイーツもよいでしょう。
使用する米粉を最小限にしているため、とても繊細なクッキーです。形を作るときにギュッと押さえるようにすると、焼き上がりがしっかり固まります。
もし、焼いた後に崩れてしまった箇所があれば、ヨーグルトのトッピングにして、グラノーラのように楽しんでください。
ロールドオーツ以外に、インスタントオーツ、クイックオーツでも作れますが、しっとりとした食感になります。代用する際に生地がまとまりづらい場合があるため、豆乳を足して調整しましょう。
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