美容×健康ライター中村里歩
元美容師で「超」がつく美容・健康マニア。試した美容法・健康法は数知れず…。経験を活かし、美意識の高い女性や、健康に悩む男性に寄り添う記事を執筆するべく活動中。
モットーは「明るく前向きに」「日進月歩」。AIに負けない、読者への愛がたくさん詰まった記事を執筆するため日々勉強中。
日焼け止めスプレーは、噴きかけるだけで使えるUVアイテム。サラッとした使い心地で、手軽に紫外線カット効果を得られます。髪の毛や頭皮に使えたり、顔・メイクの上からスプレーできたりするのもうれしいポイント。塗り直しにもおすすめです。一方で、ケースによってはクリームやミルク、ジェル、ローションタイプが適している場合も。「自分にぴったりな1本を持っておきたい」と考えている方は、要チェックです。
日焼け止めスプレーは、噴きかけるだけで紫外線対策ができる便利なUVアイテムです。広範囲に塗布しやすく、首の後ろや背中といった塗りづらい部分にも使用できます。また、製品によっては髪の毛や頭皮など、全身に使用できる点もメリットです。
一方で、ムラになりやすく、塗布量が不足しやすい点に要注意。誤った使い方では、十分な効果を得られないかもしれません。
日焼け止めスプレーは手軽に使える一方、正しく使わないと効果が十分に発揮されなかったり、思わぬトラブルにつながる可能性があります。使いこなせば、便利なUVアイテム。上手な付き合い方を学んでいきましょう。
顔に塗りたいときは、直接スプレーせず、一度手のひらにスプレーしてから顔に塗り広げましょう。スプレー噴霧時に成分を直接吸い込んでしまったり、均一に塗布できず塗りムラを防ぐためです。
日焼け止めスプレーを使用する際は、まずスプレー缶をよく振って、中身が均一に混ざるようにします。手のひらにスプレーを噴きかけたら、やさしく顔になじませましょう。小鼻横やフェイスライン、耳裏など、すみずみまで塗るのがポイントです。
メイク前に使用するときは、化粧水や乳液を塗った後に塗布します。顔へ直接スプレーできる製品は、メイク終了後に塗布しましょう。
日焼け止めスプレーは、頭皮や髪の毛を紫外線から守りたいときにも効果的です。とくに、分け目や生え際は紫外線の影響を受けやすいため、しっかりとケアしましょう。
まずは、髪をくしでとかします。髪が絡まっていると、塗りムラが発生しやすいためです。絡まりがなくなったら、スプレー缶を振り、髪から10~15cmほど離してスプレーします。頭皮に直接大量に付着すると、毛穴詰まりを引き起こす可能性があるので注意しましょう。スプレー後は、髪全体に日焼け止めが行き渡るように、軽く手ぐしやブラシでなじませます。
体に塗るときは、塗りムラが発生しないよう、円を描くイメージでまんべんなくスプレーしましょう。
スプレー缶を振ったら、体から10~15cmほど離してスプレーします。近すぎると液だれしやすく、遠すぎると十分な量を塗布できないため注意してください。
円を描くように、または上下に動かしながらスプレーします。一定方向ではなく、さまざまな方向から噴射して塗り残しを防ぎましょう。スプレー後は、手のひらでなじませます。
少ない量では十分な効果を得られない可能性もあるため、既定の使用量を守り、十分な量を塗布するのがポイントです。汗をかいたり水に濡れたりした後は、こまめに塗り直しましょう。
基本的には、ほとんどの日焼け止めスプレーは機内持ち込み可能です。国土交通省は、引火性ガス・毒ガスを使用していない化粧品類は、1容器あたり0.5kgまたは0.5L以下(1人あたり合計2kgまたは2Lまで)であれば、持ち込みできるとしています。
ただし、勝手に噴射されないよう、噴射口をキャップなどで保護しておかなければなりません。心配なときは、クリームやミルクタイプの日焼け止めを用意しておくと安心です。
日焼け止めを選ぶポイントは、成分・SPF/PA・値段などさまざまですが、とくに注目してほしいポイントはテクスチャーです。テクスチャーの特徴を理解すれば、肌質や使用シーンに合ったアイテムを選べます。スプレー・ローション・クリーム・ミルク・ジェル・スティック、それぞれ見ていきましょう。
スプレータイプの日焼け止めは、ガスと一緒に紫外線防止成分が噴射されます。塗布後すぐに乾くため、サラサラとした使用感。多くは透明タイプで、白浮きしづらいところもうれしいポイントです。比較している日焼け止めの中では唯一、髪にも使用できます。
一方で、スプレータイプは塗りムラが起きやすく、密着しづらいデメリットも。メインの日焼け止めと併用したり、塗り直し用にしたりする使い方がおすすめです。紫外線吸収剤を使っている製品も多いため、敏感肌の方は注意しましょう。
ローションタイプの日焼け止めは、みずみずしい使い心地で肌にすっとなじむのが特徴です。水分を多く含むため、さっぱりとしたテクスチャーで、ベタつきが苦手な方にぴったり。使用感が軽いため、広範囲に塗布する際に便利です。ただし、水分の割合が多く紫外線カット剤を多く配合できないため、SPF値やPA値が低めの製品が多く、炎天下や長時間のレジャーなど強い紫外線対策が必要な場合には不向きです。また、汗や水で落ちやすく、こまめな塗り直しが必要になります。室内でのちょっとした紫外線対策や、日焼け止め特有のベタつきが苦手な方におすすめです。
クリームタイプの日焼け止めは、保湿力が高く、しっとりとした使い心地。乾燥が気になる方におすすめです。
クリームタイプには、大きく分けて水中油型と油中水型の2種類があります。水中油型は水分がベースで、比較的さっぱりとした使い心地です。多くの商品が洗顔料で落とせるため、日常使いに適しています。
油中水型は、油成分がベースです。保湿力に優れているため、肌のうるおいを保ちながら紫外線対策できるのがメリット。ウォータープルーフ効果が高い日焼け止めも多くラインナップされています。
ミルクタイプの日焼け止めは、乳液のようなテクスチャーで、肌なじみがよくなっています。保湿力に優れたアイテムも多く、乾燥肌の方にも使いやすいタイプです。
ミルクタイプにも水中油型と油中水型があり、何を重視するかで製品の選び方が変わってきます。みずみずしい使用感が好きな方は水中油型、保湿力重視の方は油中水型が最適です。
SPF値やPA値が高かったり、化粧下地として使えたりするアイテムも多く、選択肢が豊富なところもミルクタイプの魅力といえます。
ジェルタイプの日焼け止めは、みずみずしい使用感でよく伸び、肌にすっとなじむのが特徴です。さっぱりとしたつけ心地で、ベタつきが苦手な方や脂性肌が気になる方に適しています。透明タイプが多いため、白浮きしにくく使いやすいでしょう。
一方で、軽いテクスチャーゆえに密着力が弱く、汗や水に流れやすい弱点も。こまめな塗り直しが必要です。また、ジェルタイプは、アルコール含有量が高い製品も存在します。敏感肌の方は、アルコールフリーかチェックしてみてください。
スティックタイプは、固形タイプの日焼け止め。ベタつきにくく、比較的サラッとした使用感です。直接肌に塗れるため、手を汚さずに手軽に紫外線対策できるところがメリット。固形なので液だれせず、持ち運びにも便利です。
一方で、細かな部分を塗りづらかったり、塗りムラが起きやすかったりする点には注意が必要。スティックを往復させて、しっかりと重ね塗りしましょう。また、摩擦に弱く汗や水で落ちやすいので、こまめな塗り直しを意識してください。
日焼け止めのテクスチャーは、使用感や持続時間、肌への負担に影響する要素です。おさらいも含めて、お肌のタイプやシーン別でおすすめを見ていきましょう。
保湿力高めなクリームタイプのアイテムなら、うるおいを与えながら乾燥を防げます。
また、濃厚なテクスチャーで密着力が高く、紫外線防止効果が優れているのもメリット。バリア機能が低下している乾燥肌・敏感肌を、しっかり紫外線から守ります。落とすときに摩擦を与えないよう、お湯で落とせるタイプを選ぶのもポイントです。
使用感の軽いローション・ジェルタイプが適しています。ローション・ジェルタイプは、みずみずしいテクスチャーで、まるで化粧水のように肌にすっとなじむのが特徴。サラサラとした使い心地で、皮脂によるベタつきやテカりが気になる方も快適に使用できます。
ミルクタイプまたはクリームタイプの日焼け止めを検討してみてください。混合肌の方は「インナードライ」と呼ばれる肌内部の乾燥が原因です。インナードライで保湿を怠ると、乾燥が悪化し、さらに皮脂分泌を促す悪循環に。日焼け止めでも、保湿を意識した製品選びがポイントです。
季節や肌状態に合わせて、ミルクタイプとクリームタイプを使い分けるのもよいでしょう。乾燥が気になる季節はクリームタイプ、皮脂分泌が多い季節はミルクタイプと、使い分ければ、より快適に日焼け止めを使用できます。
髪から指先まで、全身紫外線対策をするならスプレータイプが便利です。塗りづらい部分に塗布できるだけでなく、一度で広範囲に塗布できる手軽さが魅力。顔に直接噴きかけられるタイプなら、メイクの上からスプレーするだけで塗り直しが完了します。
外出先で日焼け止めを塗り直したいときは、手軽に使えるスティックタイプが最適です。手を汚さずに直接肌に塗れるため、いつでもどこでも簡単に紫外線対策ができます。また、コンパクトなサイズで、ポーチやバッグに入れて持ち運びにも便利。液だれしないところもうれしいポイントです。
日焼け止めは、一年中降り注ぐ紫外線から肌を守る大切なアイテム。つまり日焼け止めは365日使用するのが基本です。毎日使うからこそ、肌への負担が少ない、やさしいアイテムを選びましょう。
とくに注目したいポイントは、保湿成分です。紫外線は肌乾燥を招くため、日焼け止めによる紫外線対策と同時に保湿ケアを意識してみてください。紫外線と乾燥から肌を守り、何年経っても自信を持てる美しい肌を目指しましょう。
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