今週の限定セール 三次元マスク

ノロウイルスの感染経路やうつる時期は?下痢などのつらい症状を経験しないために、十分な対策を実践しよう

消毒・殺菌
MORE
2025/03/14

ノロウイルスの主な感染経路は、経口・接触・飛沫・空気感染の4つです。牡蠣などの食べ物を介して子どもから大人までうつる可能性があります。潜伏期間は1~2日で、嘔吐や下痢といった症状が特徴です。ただし、中にはうつっても症状が軽いケースがあります。
予防対策には、石けんでの手洗い、食品の加熱、調理器具の消毒が効果的です。万が一感染したら、脱水にならないよう十分な水分補給を行い、安静にして過ごしましょう。

 

ノロウイルスとは

ノロウイルスは、11~2月頃に流行する感染力の強いウイルスです。乳幼児から高齢者まで、幅広い年齢層に感染する可能性があります。たった10~100個のウイルスが体の中に入っただけで発症し、急性胃腸炎を引き起こすのが特徴です。ノロウイルスは感染力が非常に強いため、徹底した衛生管理が欠かせません。

 

ノロウイルス感染症の症状

ノロウイルスの症状は、感染から1~2日後に現れ始めます。主な症状は、吐き気・嘔吐・下痢です。下痢の回数は1日2~3回程度ですが、症状が重い人は1日に何十回もトイレに行くケースも。また、37~38℃の発熱を伴う場合もあります。
一般的に症状は1~2日で落ち着きますが、乳幼児や高齢者、持病のある人は重症化する可能性があるため注意しましょう。さらに、回復後も1~2週間、長いときは1カ月近く便からウイルスが出続けます。周囲へうつさないように、念入りな手洗いといった対策を心がける必要があるでしょう。

 

子どもが感染しやすいノロウイルスに似た症状

子どもの場合、ノロウイルスとよく似た症状を引き起こすロタウイルスにも注意が必要です。とくに生後6カ月~2歳頃まで子どもは、免疫力が十分でないため感染しやすい傾向にあります。
ロタウイルスの特徴的な症状は、水様性の激しい下痢と白っぽい便です。ノロウイルスと同様に嘔吐や発熱も見られます。
症状は通常5~6日程度続くため、体力の消耗が大きくなるでしょう。下痢や嘔吐による脱水症状を防ぐために、十分な水分補給を行ってください。

※参考:和歌山市感染症情報センター
 

ノロウイルスがうつる感染経路

ノロウイルスの感染経路には、主に4つの経路があります。食品を介した経口感染、吐しゃ物や便からの接触感染、嘔吐時の飛沫感染、そして乾燥した吐しゃ物などによる空気感染です。感染経路を理解し、ノロウイルスの感染を予防する行動を取りましょう。

経口感染

経口感染は、ノロウイルスで汚染された食べ物を口にして起きる代表的な感染経路です。とくに冬場に人気の生牡蠣など、十分に加熱していない貝類から感染するケースが数多く報告されています。また、ノロウイルスに感染した調理者の手から食材にウイルスが付着し、料理を通じて他の人へと感染が広がるケースも。生の食材を扱う際は、十分な加熱と衛生管理を心がけましょう。

接触感染

接触感染は、ノロウイルスに感染した人の吐しゃ物や便に含まれるウイルスが、直接または間接的に人の手指に付着して起こる感染経路です。感染者が十分な手洗いをせずにドアノブや水道の蛇口などに触れると、ウイルスが付着して感染を広げるおそれがあります。ノロウイルスは目に見えず、気付かないうちに感染が広がりやすいため注意しましょう。

飛沫感染

ノロウイルスは飛沫感染によっても拡大します。ノロウイルス感染者が嘔吐した際に、飛び散った水滴を吸い込んでしまうのが感染経路です。たまたま嘔吐した人の近くにいると、飛沫によって感染するリスクがあります。

空気感染

空気感染は、感染者の吐しゃ物や便が乾燥して舞い上がり、空気中を浮遊するウイルスを吸い込んで起こる感染経路です。感染者と直接の接触がなくても、同じ空間にいるだけで口や鼻からウイルスが侵入する可能性があります。空気感染を防ぐために、吐しゃ物や便は乾燥する前にしっかり取り除きましょう。

 

ノロウイルス感染は症状が出ないケースも

ノロウイルスの感染経路やうつる時期は?

ノロウイルスに感染しても、必ずしも症状が現れるわけではありません。感染しているにもかかわらず、嘔吐や下痢といった症状がまったく出ないまま、便を通じてウイルスを排出するケースがあります。
無症状の感染に注意が必要なのは、自分が感染源となって周囲にうつしてしまう可能性があるためです。家族や同僚に感染者がいるときは、症状がなくても自身が感染している可能性を考慮する必要があります。とくに食品を扱う人は、周囲に感染者がいる場合、症状の有無にかかわらず徹底した衛生管理を行いましょう。

 

ノロウイルスの感染対策

ノロウイルスに感染しないためには、石けんによる丁寧な手洗いが大切です。また食品の十分な加熱、調理器具の消毒も基本的な対策となります。自分や周囲の人がノロウイルスに感染した際は、しっかり対策を実践しましょう。

正しい方法で手洗いする

手洗いは、ノロウイルス予防の中でも重要な対策です。単に手を水で流すだけでは不十分で、石けんを使用した正しい手洗い方法を実践する必要があります。
石けんには直接ウイルスを無力化する効果はありませんが、手指の汚れを落とすと、一緒にウイルスも洗い流せます。石けんは十分に泡立て、指先から手首まで丁寧に洗いましょう。
具体的には、まず指輪や時計を外し、指の間や手首といった汚れの残りやすい部分を丁寧に洗います。爪の間はブラシを使って洗うのがおすすめです。最後に流水で十分にすすぎ、清潔なタオルやペーパータオルで水分を拭き取りましょう。

食品をしっかり加熱する

ノロウイルスを死滅させるには、食品を加熱調理するのが有効です。食品の中心温度が85~90℃の状態で、90秒以上加熱させる必要があります。表面だけ加熱しても内部まで火が通っていないと、ウイルスが残る可能性が高いため注意しましょう。

調理器具を消毒する

ノロウイルスによる感染を防ぐには、調理器具の消毒も欠かせません。鍋やフライパンといった調理器具は、使用後に洗剤で洗うだけでなく、適切な方法で消毒する必要があります。
消毒方法は、大きく分けて2つです。85℃以上の熱湯で1分以上加熱する方法と、塩素系消毒液に浸す方法があります。塩素系消毒液は、市販の塩素系漂白剤を水で薄めて作れるため、濃度200ppm(1Lの水に200mg)に調整して使用しましょう。

関連コラム:ノロウイルスの消毒を徹底して感染を防ごう!市販の塩素系漂白剤を使った消毒液の作り方と家庭でできる対策
 

ノロウイルス対策に手指消毒薬は不向きなので注意

ノロウイルスの予防には、一般的な手指消毒薬はあまり効果を発揮しません。ノロウイルスはアルコールに強い特性を持っているためです。手指消毒薬はあくまで補助的な役割に留め、できるだけ早く石けんによる手洗いを行うよう心がけましょう。

 
ノロウイルスに感染したら水分補給を欠かさないようにしよう

ノロウイルスに感染した際は、十分な水分補給を欠かさないようにしましょう。感染すると激しい嘔吐や下痢により、体内の水分が急速に失われ、脱水症状に陥りやすくなります。
水分補給には、スポーツドリンクや経口補水液がおすすめです。適度な塩分が含まれており、失われた電解質を補うのに役立ちます。
また、感染時は無理せず、安静に過ごしましょう。職場や学校へ無理に行くと症状が悪化するだけでなく、周囲への感染リスクも高まります。症状が落ち着いた後も、しばらくは手洗いなどの予防対策を徹底し、二次感染を防ぎましょう。

  • 皐月萌可

    薬機法ライター皐月萌可

    会社員時代の体調不良をきっかけに健康への関心を深め、Webライターとして美容・健康コラムを多数執筆。薬機法管理者、コスメ薬機法管理者、YMAA個人認証マークの資格を持つ。
    前職はシステムエンジニアで、IT系をはじめ難解な内容を初心者向けに分かりやすく解説するのが得意。幅広い知識と経験を基に、読者の日常に役立つ情報を親しみやすい文章で発信している。