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犬の食べ物が大事!毛並みや毛ツヤが悪い原因&よくする方法とは?サプリの併用も追い風に

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2024/07/26

犬の毛並みにおすすめの栄養素や食べ物をマスターして、ツヤツヤな姿を維持しませんか?愛情たっぷりに愛犬のお世話をしているのに、毛並みが整わず、気になっている飼い主さんもいらっしゃるのではないでしょうか。
「最近、愛犬の毛並みや毛ツヤが悪くなった…」「食べ物で健康を維持して美しい毛並みを保つには何を与えたらいいの?」
そんな悩みの解決策として、毛並みが示す健康状態や、悪い理由も解説します。また、栄養サポートの観点からサプリの活用についても触れるので参考にしてみてください。

 

犬の「毛並みや毛ツヤがよい」とはどんな状態?

犬の毛並みや毛ツヤは、健康状態を示します。毛並みや毛ツヤがよい状態とは、犬の毛が整い、毛や皮膚に適度の油の膜が張った状態です。油の膜は、水分を弾き、体温維持しやすい良好な状態をつくります。
反対に毛ツヤがない(毛や皮膚に油の膜がない)場合は、雨に濡れると乾きにくく、体温の低下を招くため不健康な状態です。
適度に油分を分泌できる毛ツヤのよい状態は、栄養が十分に行き届いている健康の指標にもなります。

 

犬の毛並みや毛ツヤが悪い原因と解決策とは?

愛犬の毛並みや毛ツヤが悪くなる原因はいくつかあります。解決策もあわせて、それぞれ見ていきましょう。

加齢による老化

年を重ねると、皮膚の乾燥や毛のパサつき・抜け毛・白髪が増えるといった老化現象が目立つようになります。老化により新陳代謝が低下して、毛の質に影響するのです。老化は、自然現象なので、ほかの症状が無ければ心配する必要はありません。
皮膚の乾燥が気になるときは、ホホバオイルといった保湿剤でケアするとよいでしょう。

シャンプーやブラッシングのお手入れ不足

シャンプーやブラッシングのお手入れ不足により、毛並みが悪くなる場合もあります。
しかし、清潔にし過ぎると皮膚のバリア機能の低下を招くので、毎日シャンプーする必要はありません。シャンプーは犬の毛を清潔に保つため、月に1~2回行うのが理想的です。
ブラッシングは、抜け毛や汚れを取り除き、血行を促して毛並みをよくする働きがあります。1日1回行いましょう。

ストレス

ストレスが溜まると、自律神経のバランスが乱れて、犬の体調や毛並みに悪影響を与えます。犬のストレスの原因はさまざまです。
可能な限り、愛犬とのコミュニケーションを増やしたり、散歩で運動させたり、トリミングや受診のあとはゆっくり休ませるといった配慮でストレスがたまらないように工夫しましょう。

<犬のストレスになりやすい要因>


  • ・留守番や愛情不足の寂しさ
  • ・運動不足
  • ・食事不足
  • ・トリミングや受診時の不安や恐怖
  • ・家族の喧嘩
  • ・部屋が汚い
  • ・寒さや暑さ
  • ・引っ越しや旅行の環境の変化 …など

栄養バランスの悪い食事

栄養バランスが乱れると、犬の体調や毛並みに悪影響を与えます。品質の低いドッグフードを与えたり、植物性タンパク質や炭水化物の多い食べ物を与えたりするのが原因です。
犬に必要な栄養素の種類は人間と同じですが、必要な栄養素の比率は異なります。犬と人間では、食べ物を体内に取り込むメカニズムが違うのです。人間は「草食性の強い雑食」ですが、犬は「肉食性の強い雑食」とされています。人間と同じ感覚で食べ物を与えると、栄養バランスが偏るので注意しましょう。
積極的に与えたい栄養素については、つぎの章で解説します。

 

犬の毛並みや毛ツヤのキープにおすすめの栄養素と食べ物

美しい毛並みや毛ツヤを保つために積極的に与えたい栄養素と食べ物をご紹介します。

動物性タンパク質

タンパク質は、毛や皮膚の主要な構成成分です。免疫やホルモンの構成成分としても欠かせません。タンパク質は、複数のアミノ酸が結合して構成された栄養素です。22種類のアミノ酸があり、犬が健康に生きるには、22種類すべてのアミノ酸を要します。
犬の体内では12種類のアミノ酸(非必須アミノ酸)を合成できますが、残り10種類(必須アミノ酸)は食事での摂取が必要です。
雑穀や野菜に含まれる植物性タンパク質は、一部のアミノ酸が含まれていません。一方で、動物性タンパク質には22種類すべてのアミノ酸が含まれています。
毛並みや毛ツヤを美しく保つために、動物性タンパク質をしっかりと与えましょう。

動物性タンパク質を含む食べ物

犬の毛並みや毛ツヤをサポートするために、おすすめの「動物性タンパク質」を含む食べ物は以下のとおりです。

<動物性タンパク質を含む食べ物>


  • ・鶏肉
  • ・羊肉
  • ・豚肉
  • ・馬肉
  • ・ブリ
  • ・イワシ
  • ・タラ など

動物性タンパク質の与え方

市販の総合栄養食のドッグフード(いわゆる、カリカリ)に加熱した上記の食べ物をトッピングしましょう。カロリー過多にならないように、ドッグフードを減らす配慮も大切です。食材が大きいと栄養を効率的に吸収しにくいので、細かく刻んであげましょう。
または、手作り食のメイン食材として使うのも手です。しかし、手作りの際は栄養バランスを考える必要があります。自己流で与えると、栄養バランスを崩す原因になるので、注意が必要です。獣医さんに相談したり、あらかじめ栄養価が計算された冷凍ペットフードを活用するとよいでしょう。

脂質(オメガ3脂肪酸・オメガ6脂肪酸)

脂質は、ツヤのある美しい毛並みや皮膚を保つために欠かせない栄養素です。不足すると、毛のツヤが失われ、フケの原因になります。エネルギーを生み出す三大栄養素のなかで最も熱量が高く、体温維持にも重要です。
なかでも、「オメガ3脂肪酸(リノレン酸)」と「オメガ6脂肪酸(リノール酸)」は、犬の体内で合成できないので、食べ物で摂取する必要があり必須脂肪酸と呼ばれます。「オメガ6:オメガ3=5~10:1」の割合で摂取するのが犬にとって理想的です。
犬はリノール酸(オメガ6)をリノレン酸(オメガ3)に転換できるため、オメガ6の必要割合が多く設定されています。

脂質(オメガ3脂肪酸・オメガ6脂肪酸)を含む食べ物

犬の毛並みや毛ツヤのサポートにおすすめの「オメガ3脂肪酸(リノレン酸)」を含む食べ物は以下のとおりです。

<オメガ3脂肪酸(リノレン酸)を含む食べ物>


  • ・青魚(ブリ・イワシ・マグロ・サンマなど)
  • ・アマニ油
  • ・エゴマ油 
  • ・チアシードオイル など

犬の毛並みや毛ツヤのサポートにおすすめの「オメガ6脂肪酸(リノール酸)」を含む食べ物は以下のとおりです。

<オメガ6脂肪酸(リノール酸)を含む食べ物>


  • ・サラダ油(コーン油・グレープシードオイルなど)
  • ・ごま油
  • ・紅花油 など

脂質(オメガ3脂肪酸・オメガ6脂肪酸)の与え方

市販の総合栄養食のドッグフード(いわゆる、カリカリ)に上記のオイルを少量垂らしましょう。カロリー過多になりやすいので、トッピングでかける分は総合栄養食のドッグフードの量を減らす配慮が必要です。
または、手作り食に使うのもよいでしょう。手作りの際は栄養バランスを考える必要があります。与えすぎると肥満の原因になるので、注意が必要です。
獣医さんに相談したり、あらかじめ栄養価が計算された冷凍ペットフードを活用しましょう。

 

犬の栄養補給には、サプリメントの活用もおすすめ

不足しがちな栄養素を効率的に補うには、サプリメントが便利です。
愛犬に大袋のドライフードを与えている場合は、酸化による栄養不足を招きやすいといわれています。
ドライフードには、酸化防止剤が添加されていますが、状態の悪い環境で長期間保存すると、栄養素の酸化が進む可能性があるのです。
栄養不足を食事で補おうとすると、カロリー過多になる可能性があります。また、自分たちの食事の支度以外に、愛犬の食事管理を毎日するのは容易ではありません。
サプリメントであればピンポイントで手軽に栄養素を補えるので、日々のお世話に安心感と心の余裕を与えてくれるでしょう。

 
犬も"食"を楽しみながら健康維持を

愛犬の毛並みや毛のツヤは健康のバロメーターです。いつまでも元気でツヤツヤしたした姿を保つには、日々の食事やお手入れがカギとなります。
最近は、「総合栄養食のドッグフードだけ与えていれば安心」という常識が少しずつ変わり、人間と同じフレッシュな食べ物を与える重要性が叫ばれ始めているのです。ぜひ、あなたの生活に合った方法で、よりよい栄養補給を実践してみてはいかがでしょうか。

  • 高村 恵美

    管理栄養士ライター高村恵美

    12年間管理栄養士として病院などに勤務。家族にいつでも"おかえり"が言えるようライターへ転身後は、忙しいひと・働くひとに寄り添うレシピの提供や、健康コラムを数多く執筆。
    自分も同じ立場だからこそ「仕事と家庭の両立に悩む女性を応援したい」気持ちが高まり、悩めるママに向けたコラム執筆も行っている。