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感染症予防は今でも必要!何度も繰り返す流行への対策と、家族がかかったときに自分の身を守る方法

2024/09/13

どんな感染症予防にも有効な対策は、「手洗い・咳エチケット(マスク)・消毒」です。新型コロナウイルスやインフルエンザといった感染症は、定期的に流行しています。病原体を「持ち込まない・持ち出さない・拡げない」のが、感染症対策の基本です。栄養バランスの取れた食事と十分な睡眠、さらに腸活をプラスして免疫をケアしましょう。同居家族が感染症にかかった場合は、通常の感染対策以外に、換気をして空気中の病原体濃度を下げるのがおすすめです。

 

なぜ今感染症予防なのか

マスクや手洗いの習慣が薄れた結果、感染症は増えています。とくに、新型コロナウイルスは5類に移行した後も、夏と冬に流行を繰り返している状況です。新型コロナウイルスも別の感染症も、感染すると無症状のまま病原体をまき散らす可能性があるため、自分がかからない努力と、他人に感染させない努力が必要とされます。

参考:新型コロナ・季節性インフルエンザ・RSウイルス リアルタイム流行・疫学情報
 

感染症予防の三原則

厚生労働省は、感染対策の原則として、『すべての血液・体液・分泌物(喀痰等)・嘔吐物・ 排泄物・創傷皮膚・粘膜等は感染源となり、感染する危険性があるものとして取り扱う』としています。
咳やくしゃみによって目に見えないほど細かい飛沫が飛び散り、飛び散った飛沫の中にウイルスが含まれて病原体となるケースも。マスクは咳やくしゃみの飛沫を抑えるため、感染症対策として効果的です。

参考:感染対策の基礎知識|1

感染症予防の三原則


  • ・病原体を持ち込まない
  • ・病原体を持ち出さない
  • ・病原体を拡げない
 

感染症予防のために徹底したい行動・対策

感染症予防は今でも必要!

感染症予防の三原則を踏まえ、普段から徹底したい対策は、「手洗い・咳エチケット(マスク)・消毒」です。夏にマスクを着用するのは暑くてつらいですが、ミント系のマスクスプレーや立体マスクを使うと、暑さを軽減できます。

手洗い

石鹸をよく泡立て、手のひら・手の甲・指先・指の間・親指・手首の順で念入りに洗いましょう。石鹸がないときでも、流水で念入りに洗えば多くの病原体を減らせます。流水で洗った後、さらに消毒液を使用するとよいでしょう。

咳エチケット(マスク)

咳やくしゃみによる感染を防ぐには、マスクをつけるのが一番おすすめです。マスクが汚れるのを嫌って、咳やくしゃみをするときにマスクを外す人がいますが、マスクを外して咳やくしゃみをすると、病原体となる飛沫が飛び散ってしまいます。必ずマスクをつけたまま行ってください。
マスクがない場合は、ティッシュで口と鼻を覆い、人から顔を背けて咳やくしゃみをしましょう。使ったティッシュには病原体が付着している可能性があるので、すぐに捨ててください。

消毒

アルコールなどの消毒液は、指・手のひら・手の甲・手首に入念にすり込み、よく乾かしましょう。病院・スーパー・コンビニでは、消毒液が設置されている場合が多いので、積極的な活用をおすすめします。また、消毒液が設置されていないときのために、持ち歩きできる小分けの消毒液を常備しておきましょう。

 

感染症予防のための強い身体を作る生活習慣

感染症にならないためには、強い体を作り、免疫力をケアしておくのが必要です。健康のための生活習慣が、そのまま感染症予防のための生活習慣となります。

食事

免疫力を十分に発揮するには、バランスの取れた食事と十分な睡眠が必要です。ビタミンやミネラルは免疫機能に関わっており、タンパク質は免疫細胞を作る材料となります。バランスのよい食事をとるのが難しいときは、栄養ドリンクやサプリメントで必要な栄養を補いましょう。また、腸内環境は免疫力に深く関わっているため、栄養バランスが整っているときに「腸活」をするのは、免疫ケアに役立つと考えられています。

睡眠

体の回復には十分な睡眠が欠かせません。 どんなに栄養バランスの取れた食事や腸活をしていても、睡眠が不足していると吸収した栄養を新陳代謝に使えないのです。夜ぐっすり眠るために、睡眠ホルモン「メラトニン」の原料となるトリプトファン・ビタミンB6・炭水化物を朝とりましょう。バナナは3つすべてが含まれる優れた食材です。また、大豆製品はトリプトファンが豊富なので、朝食を和食にするのもよいでしょう。

運動

夜ぐっすり眠り、食欲を出すためには、適度な運動が大事です。有酸素運動や筋トレがおすすめですが、普段運動不足の方はストレッチやラジオ体操から始めるとよいでしょう。激しい運動は眠る3時間前までに済ませておかないと、逆に眠りにくくなります。

 

感染症対策のポイント

病原体に感染しないためには、マスクや手洗い以外にも気をつけるべきポイントがあります。空気中の病原体が増えやすい季節や、感染を防ぎたい人の年齢ごとに感染対策は少しずつ異なるため、今一度確認しておきましょう。

季節ごとの感染対策

夏と冬は換気をする回数が減るため、空気中の病原体濃度が高くなりやすく、感染症が増えやすい傾向にあります。積極的な換気を心がけましょう。換気は室内の二酸化炭素濃度を減らし、集中しやすい環境を作るため、仕事や家事の効率向上にも役立ちます。

年齢ごとの感染対策

小さな子どもは、自分でできる感染対策が限られてしまいますが、できる限りの対策を行いましょう。高齢者は、新型コロナウイルスの感染症におけるハイリスク者です。入念な感染対策を行いましょう。

子ども

小さな子どもにとって、自分で感染対策をするのは容易ではありません。そのため、親が助けて手洗いと消毒をしっかり行ってあげましょう。マスクは、小さいうちから慣れさせて、いつでもつけられるようにしてください。屋外の運動以外では、マスクは深部体温を上昇させないため、熱中症の原因にはならないとわかっています。

参考: 暑熱環境下における歩行時のマスク着用が生理量変化に与える影響の検討

高齢者

高齢者はとくに感染症に対するリスクが高いため、マスク・手洗い・消毒を徹底しましょう。老人ホームや病院などの施設では、面会者が『病原体を持ち込まない』を徹底するのが大事です。面会者も必ずマスクを着用し、手洗い・消毒を徹底しましょう。

入院患者への対策

手術後の患者の感染症を防ぐには、面会者が『病原体を持ち込まない』を徹底しましょう。つまり、マスク・手洗い・消毒です。病院内での感染対策は医療従事者がきっちり行っているため、面会者が病原体を持ち込まないのが、最も重要となります。

 

子どもや同居家族が感染したときの自身の予防策

同居家族が感染症になるケースは多く見られます。まだかかっていない人は、感染予防を意識しつつ看病しなければなりません。マスク・手洗い・消毒など、感染対策の徹底が求められます。

子どもがかかった場合

家族全員でマスクを着用し、可能なら子どもにもマスクを着用させましょう。子どもが使用したトイレや風呂場は、使用後に消毒してください。可能であれば、子どもにも手洗いと消毒を心がけさせましょう。

同居家族

かかった人もかかっていない人も、マスク・手洗い・消毒を欠かさないでください。患者には部屋にこもってもらい、トイレや浴室を使用したあとは消毒しましょう。また、患者が出した痰などをくるんだティッシュは、決して素手で触らないでください。痰には病原体が含まれています。

年齢を問わず注意する事柄

部屋の換気を心がけ、空気中の病原体濃度を下げてください。
新型コロナウイルスは、発症日を0日として、発症後10日まではウイルスを出しています。発症後10日までは、家族全員でマスクの着用を心がけましょう。 さらに、同居家族も、患者の発症後7日までは発症するリスクがあります。外出するときはマスクを欠かさず、高齢者・基礎疾患持ちの人(ハイリスク者)への接触を控えてください。

 
感染症は予防が大事

新型コロナウイルスの感染ピーク時には、しばしば病院や救急車の処理能力がパンクします。感染者は、ブレインフォグや慢性疲労といった深刻な後遺症を引き起こす場合も。また、手足口病・帯状疱疹などは、大人がかかると症状が重くなります。感染症にかかってよいことはないため、予防を徹底し、とにかく『うつさない・うつされない』ようにするのが大事です。できる範囲で、マスク・手洗い・消毒を心がけましょう。
ワクチンがある感染症であれば、接種すると予防できたり、かかっても症状が軽くなったりします。病院と相談して、適切な対策をとってみてください。

  • 田中彩

    アロマ・ハーブ・薬膳・漢方ライター田中彩

    「紅生姜」の名義でハーブ・薬膳・漢方を中心に書くWebライター。植物と昆虫の研究で修士号を取得。農分野で研究員として働いた経験とバイオ系で遺伝子検査や抗体精製などに関わった経験あり。 薬膳コーディネーター、メディカルハーブセラピスト、アロマ&ケアスペシャリスト、紅茶検定中級の資格あり。理系として、研究論文(英語含む)、書籍を参考に執筆するよう心がけている。